石牟礼道子さん逝く
作家の石牟礼道子さんが今日亡くなった。水俣病をテーマにした「苦界浄土」を書いた。 ユージン・スミスの写真集「水俣」にも文章を寄せている。 水俣の地で、写真家と作家は、同じテーマについて作品を発表した。 二人の水俣へのアプローチは大きな共通点があった。どちらも水俣病に苦しむ人...
これは「やらせ」なのか?再考(ユージン・スミス編)
ニューヨークタイムズ紙の写真ブログ「LENS」は、日々のニュース写真を紹介する以外にも、写真にまつわる様々なトピックスを紹介していて非常に面白いのだが、最近、写真家ユージン・スミス(1918-1978)の新しく発見されたというインタビューが掲載されたのでご紹介したい。 ▶...
すべてはスライドショーから始まった
さて、大晦日。 フォトジャーナリズムの世界で、海外ではマルチメディアの新しい表現形式がどんどん現れているのに、日本はその動きが鈍いことに焦燥感を持ちながら、いろいろな事例を紹介しようと始めたのが本ブログだった。 さまざまなコンテンツをピックアップしてきたけれど、海外、特に英...
哀悼 Steve Jobs
スティーブ・ジョブズが死んでしまった。 20余年前、Macintoshに出会わなければ、今こんなブログを書いていることもないだろうし、マルチメディアジャーナリズムがどうのこうのと言っていることもなかったんじゃないかと思うと、彼の死んだ昨日は特別な日で、何だかフワフワしながら...
これは「やらせ」なのか
NPR (National Public Radio)が、ドキュメンタリー映画監督で、「The Thin Blue Line」や「Fog of War」の監督、エロル・モリス(Errol Morris)氏の本、「Believing is...
911とフォトグラファー 硫黄島写真との相似について
911のiconic(象徴的な)イメージというと、アメリカではこれだろう。 Ground Zero Spirit、などと呼ばれることもあるらしく、世界の多くの新聞、雑誌に紹介され、さらには切手にもなり、この写真に写った三人の消防士は一躍ヒーローとして扱われることになった。...
ボケ考
最近はボケのある写真が流行である。 ボケといっても森山大道の「ブレ、ボケ」ではなくて、一点にピントが合ってあとはボケるという、被写界深度の思いっきり浅い写真のオンパレードと言っていい。アマチュアの間にもこの傾向は顕著で、いかにボケ味のいい写真を撮るかに労力が使われているよう...
BGM考
いつも愛読させてもらっているRaitankさんのブログに、ニュースフォトグラファーが東日本大震災の被災地の映像を撮影した映像が話題になっている、という記事があった。 (「大震災発生から今日までのアレコレ」 2011/3/23 raitank blog) このビデオです。...
‘REVERIE’ と「動画体質」
DSLR(デジタル一眼レフ)を使っての動画撮影のエポックは、2008年にCanon 5D Mark IIによって撮影された「REVERIE(夢想)」であることは間違いないらしい。この3分ほどのショートフィルムは一大旋風を巻き起こし、DSLR...